ベビーソープは大人の肌に優しくないのか?
たまーに、ごくまれにベビーソープで大人が洗うのは危険!
のようなことを見かけます。
なぜこのような意見があるのかとても不思議ですが、これは完全に誤解です。
そういう意見の場合、
市販のベビーソープに含まれる防腐剤とか変質防止剤やらがダメだといわれているようです。
ですが成分知識がある人が市販のシャンプーやボディソープなどの成分を確認するとわかることですが、それこそ大人向けのシャンプー、洗顔、ボディソープはお肌への負担となる成分が入っていないものはないというくらい入っています。
赤ちゃん用は殺菌剤が多く使われていて赤ちゃんのお肌を清潔に保つためには良いが、大人の肌には刺激が強すぎるなんてことも見かけたことありますが、
もしその理屈が正しいのなら、皮膚が大人よりも半分以下とされる赤ちゃんのお肌は大人の肌より頑丈なのでしょうか?
皮膚の性質が大人と赤ちゃんとで全く異なり、赤ちゃんの皮膚は薄くてもとっても丈夫で多少の刺激ならびくともしない!というのであれば、理解できますが、赤ちゃんのお肌というのは薄くてデリケート、さらにはお肌のバリア機能も未熟だから、ちょっとモノが触れたりするだけでも接触性の皮膚炎を起こしたりするのではないでしょうか?
そんな大人よりも刺激に敏感で、バリア機能も未熟な赤ちゃんのお肌には殺菌力が強くて大丈夫で大人のお肌には刺激が強いというのは理解できません。
そもそもお肌を清潔に保つために殺菌力なんて必要ありません。
皮脂汚れ以外の汚れはお湯で十分落とせますし、皮脂汚れもベビーソープに含まれる洗浄成分によって洗い流すことができます。
むしろ、皮脂を落とし過ぎるのが問題になっているくらいです。
殺菌力重視のベビーソープなんて聞いたこともありません。
成分を見ても特別大人用のボディソープなどと比べてベビーソープに殺菌作用のある成分が配合されているなんてこともありません。
むしろベビーソープの方が大人用のボディソープよりも低刺激なものが多くなっています。
大切なことは赤ちゃんに合ったベビーソープであること
ですが、残念ながら確かにベビーソープの中には大人用のボディソープと何が違うの?
と思うような成分で作られているものがあります。
使い手の使用感と香りだけに特化しているものとかですね。
結局、メーカー側が誰を対象にしているのかで内容なんて変わってくるわけです。
赤ちゃんのお肌のことだけを考えて作るベビーソープと
イイ香りがするとか、財布に優しいとか、泡立ちが良いといったわかりやすくてママ受けの良さだけを考えて作るベビーソープでは中身が異なるのは当然です。
赤ちゃんのお肌に合ったベビーソープとはどんなものかと考えたら、
泡がモコモコになるほどの発泡剤はいりませんし、合成香料も必要ありませんよね。
結論を言いますと、本当に刺激に弱く、乾燥しやすい赤ちゃんのお肌のケアに適したベビーソープであるならば、大人のお肌にとっても当然ながら優しいのです。
大人の方で肌が敏感で低刺激なものを探していて、ベビーソープが気になるというのであれば、
本当の意味で赤ちゃんに優しいベビーソープを選ぶことが重要です。
赤ちゃん用か疑いたくなるようなものもありますので、ベビーソープならなんでも優しいでしょ!と考えて適当に選ぶことはおすすめできません。
大人の方がご自身に使う為に探す場合でも、赤ちゃんのお肌にとって必要なケアができるベビーソープを成分を確認しながら選ぶことが大切です。