そもそも防腐剤は必要?
よく化粧品で問題視される成分の一つが「防腐剤」です。
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの美容成分と違ってお肌の為ではなく、化粧品自体の為に配合されている成分ということで、お肌にとって良いことがない点が問題視される理由の一つかなとも思います。
この防腐剤ですが、なくしちゃったらどうなんでしょうか?
それはそれは恐ろしいことになってしまう可能性があります。
手作り化粧品って知っていますか?
敏感肌の方などが自分のお肌の合う化粧品を探し求めた結果、
手作り化粧品に辿り着くというケースも多いわけですが、
手作り化粧品は長持ちするでしょうか?
だいたい冷蔵庫保存で1週間とかが使用期限だと思います。
手作り化粧品であっても防腐効果を持つ成分などを多少は入れたりしますが、それでも長持ちはしません。
化粧品の中身の大半は水です。
水は生ものなので、放っておくと腐ってきます。
もし化粧品に防腐剤が入っていなければ、購入後1週間くらいで使い切らないと腐ってきてしまい、とても今売られているような1本で1ヶ月以上持つような容量のものは販売できません。
1週間使い切りサイズの化粧品しか販売できなくなってしまいますし、しかも要冷蔵です。
腐った化粧品を見たことある人は少ないかもしれませんが、
色から臭いからすごく変化してとんでもない状態になります。
とてもじゃないですが、お肌に塗るなんてことはできません。
つまり、化粧品の品質を維持するためにも防腐剤というのは化粧品にとって必要な成分といえるでしょう。
防腐効果と成分の種類
たまに化粧品で消費期限が記載されているものがあります。
未開封で2年など表記がある場合があります。
でもほとんどの化粧品は消費期限とか記載ないですよね?
そんな化粧品はどれくらいもつの?と疑問に思う方も多いと思いますが、
実は決まっていて、未開封で3年以上品質を保つように作られています。
えー!!そんなに長持ちするとか逆に怖いんじゃないの??
と思われるかもしれませんが、
未開封ということは、シュリンクなどが商品に巻かれて外から何も入らない状態であることがほとんどなので、開封後とは状態が全然違います。
開封して常に空気に触れる状態で3年もつなら確かに「やばい!」となるかもしれませんが…。
とはいっても、未開封で3年以上であり、未開封で3年ではないので、3年ギリギリの化粧品もあれば、余裕で何年でも持つ化粧品もあり、防腐力の差は化粧品ごとに違います。
よく知られているパラベンは防腐剤の中でも効果が非常に高いことで知られ、品質の安定性という面で使われることが多い成分ですが、旧表示指定成分でもあり、お肌にとって優しい成分とは言えません。
パラベンの他にも安息香酸やフェノキシエタノールといったよく使用される防腐剤があり、それ以外にもお肌への負担の少ない防腐剤があったりします。
防腐剤というのは入れたくないけど、なくては製品として成り立たないくらいの役割を持つ成分ということです。
というわけですので、
ご自身の化粧品選びや赤ちゃんに使う化粧品選びの際には、お肌への負担の少ない防腐剤を配合している化粧品を選ぶことをおすすめします。
ちなみに防腐剤が入っていても開封後はなるべく早めに使うに越したことはありません。