石鹸について
石鹸はよく合成界面活性剤との対比でお肌への優しさなどが語られています。
中には石鹸は界面活性剤ではないという内容も見受けられますが、
石鹸は界面活性剤です。
界面活性剤というのは水と油を混ぜ合わせる性質があり、その性質を利用して皮脂汚れを洗い流すことができるようになります。
石鹸も皮脂汚れを落とす性質があるので界面活性剤です。
石鹸の作り方というのはラウリン酸とかミリスチン酸、オレイン酸などの脂肪酸と水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを混ぜ合わせることによって作られます。
固形石鹸とか液体石鹸というのは脂肪酸に混ぜ合わせるのが水酸化ナトリウムの場合が固形石鹸で水酸化カリウムの場合は液体石鹸となります。
固形石鹸と液体石鹸とではどちらがお肌への負担となるのかといいますと、
元となる脂肪酸の性質にもよりますが、水の量が多く薄まっている液体石鹸のほうがお肌への負担は少ないとされています。
また、脂肪酸の元は油脂です。
オリーブオイルとかパーム油、ココナッツオイルなどがあります。
そして、脂肪酸には2種類あります。
それが、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸です。
よくオイルと食べる時は不飽和脂肪酸が良いといわれてたりしますが、
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は何が違うのでしょうか?
飽和脂肪酸というのは化学的に安定していて、融点が高く、常温では固体のままです。つまり溶けにくいということです。
不飽和脂肪酸は化学的に不安定で、融点が低く、常温や体温でも溶けやすい性質があります。
不飽和脂肪酸を摂りましょう!といわれるのは血中コレステロール値を下げる効果があるからです。
飽和脂肪酸にはラウリン酸やステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸があり、
不飽和脂肪酸にはオレイン酸、リノール酸などがあります。
先程も言いましたが、脂肪酸の種類によって石鹸の特徴は変わってきます。
石鹸はアルカリ性
石鹸はアルカリ性の性質で機能します。
アルカリ性には皮脂汚れを落とす力があります。
そのため、石鹸ベースの洗浄剤は基本的には弱アルカリ性となりますが、PH調整剤などで弱酸性にPHを変えている場合もあります。
お肌のpHが約4.5~6の弱酸性ということもあり、弱酸性の方がお肌に優しいといわれています。
確かにお肌に負担を与えないのは弱酸性性質かもしれませんね。
ですが、お肌というのは皮脂・汗などによって酸性に傾きやすくなります。
そのため、弱アルカリ性でお肌を中和してあげることも必要なのです。
弱アルカリ性で中和しても皮脂や汗でまた元のpHに戻っていく性質もあります。
お肌への影響はpHよりもどちらかというと使われている成分による脱脂力や刺激等の方が大きく関係しますので、それほどpHを気にする必要はないと思います。
ちなみに皆さん石けんの香りって知っていますよね?
せっけんの香りが好きという方も多いと思います。
ですが、せっけん自体って香りはないのはご存じでしょうか?
せっけんの香りというのは香料によって作られた香りとなっています。