母乳か粉ミルクか
完全母乳で育てたいというママが多いようですね。
その理由は近年では完全母乳を進めるお医者さんが多いからというのもあると思います。
完全母乳のメリットとして、赤ちゃんの免疫力をつけたり、栄養バランスが良かったり、母子のスキンシップになったりということが挙げられています。
そのことを否定するような意見というのはあまり見られません。
免疫力強化も栄養バランスもスキンシップもどれも大切なことです。
そんな中、完全母乳か母乳と粉ミルクなどを併用した混合授乳かで意見が分かれています。
たぶん本来なら完全母乳でもいいのだと思います。
でもそれは大昔の人たちに当てはまることで現代では少し違うと思います。
母乳の役割
母乳って赤ちゃんが産まれてから常に安定した栄養を供給しているでしょうか？
赤ちゃんが産まれたばかりの時には個人差はあるにしても、ママの母乳の出が悪いと言われています。
赤ちゃんって母乳から栄養を摂るわけですが、その母乳の出が悪いと十分な栄養が摂れないと思いませんか？
赤ちゃんは生まれた際に3日分の栄養を蓄えて生まれてくるから大丈夫という意見もあるようですが、本当にそうでしょうか？
その言い伝えを信じてあまり母乳が出ていない状態でも母乳だけしか与えず、体重が数百グラム減少する赤ちゃんもたくさんいるようです。
体重2000～3000グラムで産まれてくる赤ちゃんにとって数百グラムというのはかなりの割合だと思いませんか？
大人でさえ摂取カロリーよりも消費カロリーが大きいと体内の脂肪などをエネルギーに変えるので、いわゆるダイエットとなります。肥満で悩みの方なら嬉しいことかもしれませんが、普通体型の方の場合、単なる栄養不足になります。
これってどっちかといえば、非常事態に起こる体の現象ですよね。
赤ちゃんって肥満なのでしょうか？
肥満には見えませんよね。
肥満ではないとしたら、栄養が足りず、体重が減少するのは本当に当然なこととして放っておいても良いのでしょうか？
母乳というのは色々なメリットがありますが、完全母乳の場合はママの母乳の出によって赤ちゃんが必要な栄養を摂取できない可能性があるというデメリットがあります。
必要な栄養を必要なだけ与えてあげる
完全母乳にこだわらず、赤ちゃんに必要な栄養を必要なだけ与えてあげることが大切だと思います。母乳の出はそれこそママによって個人差もあります。
あまり母乳が出ないママが完全母乳に頼ると赤ちゃんの栄養が不足するということになりかねませんよね。
それならミルクと併用で全然いいと思います。
赤ちゃんが育つためには十分な栄養が必要なのです。
また、ママ達の食文化も昔と今ではずいぶん違います。
母乳はもともとは血液と同じなのですから、血液中に含まれる栄養というのはママの食事によって得られた栄養と関わっています。
栄養バランスを考慮した食事を摂ってきたママと、偏食を続けてきたママとで母乳の栄養が同じとも思えません。
赤ちゃんの栄養を考え、母乳中心で育てようと思うのであれば、ママ自身も食事に気を配る必要があります。
母乳の出が悪いからといって悩む必要はありません
完全母乳をしたいけど、母乳が少ない。
どうしたらいいかわからなくて悩んでいるというママは赤ちゃんにとって必要なことだけを考えてあげましょう。
赤ちゃんに必要なことは成長していくのに十分な栄養です。
十分な栄養を与えるのに必要なことが混合授乳ならそれで良いと思いませんか？
時代が完全母乳だからといって、それができずに悩む必要はありません。
母乳だろうとミルクだろうと要するにそれらは赤ちゃんの食事です。
食事で必要なことは必要十分な栄養を摂ることです。
母乳かミルクで悩んだら、必要十分な栄養を赤ちゃんに与えるために最適な方法は何かを考えてみてください。
